隊友会主催の安全保障講座に参加しました。

第6回となる毎年恒例の安全保障講座。
今年は、ケント・ギルバート氏をゲストに迎えて、
大塚拓衆議院議員、宇都隆史参議院議員がパネリストとして登壇。
環境運動家で予備自衛官の葛城奈海さんがモデレーターをされました。

この数年は、地元問題などドメスティックに集中していたこともあって、
久しぶりに安全保障や外交について真剣に考える良い機会となりました。

かねてより、地政学上の日本の安全保障論はいいのですが、
憲法改正を軸に日本の政治と安全保障について語るとなると、
思想信条の主張が入ってしまい、どうも議論が深まらない傾向が
あるように思っていました。
しかし、今回はとても建設的な議論で大変勉強になりました。

一貫してケント氏が主張されていたことですが、
憲法にどう書いてあるかではなく、憲法をどうしていくか。
特に、元首の規定と9条の軍隊明記についてはその観点が重要だと。
憲法を読めば違憲だが、実態を追認しているなら憲法を改めるべき。
とてもクリアな話ですが、主張がぶつかると収まりがつかない議論です。

更に、憲法9条では軍隊はないとされているものの、憲法66条には、
「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。」
とある。軍隊がないのに文民と規定するのはおかしいとの指摘。

ケント氏に答える形で元自衛官の宇都議員からは、
自衛隊はかつて文民として定義されていたものの、
それでは理論上、現職自衛官が防衛大臣や総理大臣になれるため、
「軍隊ではないが文民でもない」
という解釈に国会答弁で改められたと回答されました。
つまり、自衛官は、自衛官ということです。

このあたりの苦しいロジックや現実を鑑みると、
前述の議論の重要性を感じるものです。
しかしながら、これらはやはり国民的議論と理解と総意をもって
丁寧に作りあげていくものであるべきだと思います。

皆さんとも一度お茶っこ会の中で、じっくり議論してみたいと思います。
よろしくお願いします。

IMG_20160319_125017 IMG_20160319_124611