社会が複雑多様化する中で、地域ではいち早く課題が顕在化します。また、地方創生の時代にあって、特色ある先進的な全市的取組が求められています。
このような中、国の法律だけで地域の課題を満たすことは困難であることから、様々な課題に対応するための市条例を制定して、スピード感をもって課題に向き合っていくため、ここに9本の条例制定を宣言します。
条例制定によって行政が真剣に課題に取り組み、議会とも議論を重ねながら、市民とともに課題解決に力を合わせていくことができると確信しています。
1 スポーツ振興まちづくり条例(仮称)
誰もが気軽にレクリエーションやスポーツに親しむことができる環境を整え、プロスポーツや大会など、スポーツをまちづくりに活かすため、スポーツの振興を図る条例制定を目指します。また、スポーツのまち都市宣言をおこない、スポーツの日を定めて、市民のスポーツ振興の機運醸成を図ります。
2 自転車活用まちづくり条例(仮称)
自転車が安全に走行できる都市環境を整備し、子どもから高齢者までライフスタイルに合った自転車の安全な利用を促すとともに、シェアサイクルの活用やサイクルスポーツの振興等により自転車を健康的で魅力あるまちづくりに活かすため、条例の制定を目指します。
3 ケアラー支援条例(仮称)
家族など無償で介護をおこなうケアラーへの支援が求められている中、国による法律制定が遅れており、特に子どもや若者のヤングケアラーに対する支援は緊急性を要しています。
そこで、実態把握をおこない相談体制を確立するとともに、学校等とも連携をして支援体制を構築するため、条例制定を目指します。
4 SDGsをまちづくりに活かす条例(仮称)
誰ひとり取り残さない社会を築くため、SDGs 達成に向けた観点を市政に明確に位置付け、様々な行政計画や活動に反映させることでその理念の浸透を図るとともに、官民によるSDGsの具体的取組を促進し、持続可能なまちづくりに取り組むための条例制定を目指します。
5 狭山茶主産地のまちづくり条例(仮称)
狭山茶の主産地であることを入間市の誇りとして全国に広く周知を図り、六次産業化や輸出など狭山茶産業の可能性をさらに広げて茶業の振興を図るため、狭山茶によるまちづくり条例の制定を目指します。また、狭山茶主産地の日を定めて、子どもの頃から狭山茶に親しむ習慣を醸成します。
6 地域ブランド振興条例(仮称)
入間の地域資源を活かした魅力ある特産品を「入間ブランド特産品」として認定し、広く他の地域に発信して産業の活性化とシティセールスを図るため、地域ブランドのセレクションや認定事業を定めた条例制定を目指します。
7 子どもの遊び場づくり条例(仮称)
子どもが外でのびのびと遊ぶことができる環境を整備し、元気で活発な子どもの成長を支えるとともに、子育て世代から選ばれる地域を目指すため、遊具の整備や更新を進めるとともに、外遊びに関する施策を行政と市民等が一体となって推進するための条例制定を目指します。
8 犯罪被害者支援条例(仮称)
事件や事故の被害者やその家族は、大きな悲しみの中で裁判や行政手続、マスコミ対応などに追われ、仕事や生活にも影響を及ぼすなど、二次被害を防ぐための支援が求められています。ワンストップでの相談体制を構築し、被害者を守るための総合的支援を確立するため、条例制定を目指します。
9 迷惑防止条例(仮称)
悪臭、騒音、ポイ捨て、糞の不始末など公衆に対する迷惑行為に対応するため、勧告や命令などの権限をもった条例の制定を目指します。危険空き家の撤去なども含め、必要な行政代執行は着実に実施するとともに、自治会や地域住民と共に解決に取り組む制度を策定します。