市民の皆様へ
昭和41年(1966年)11月1日に市政施行されてから54年、加治丘陵や茶畑など緑が豊かな景観がありながらも、都心からのアクセスが良く都市化も進んだ“住みやすい”まち・入間。人口が増え、産業も発展し、住宅地や学校、公共施設や商業施設が次々と建設され、発展し続けていく未来が当たり前と思っていた時代が終わりを迎え、今まさに少子高齢社会や人口減少社会に直面しています。
入間市の人口は平成23年(2011年)にピークを迎え、40年後には6万人も減少し、高齢化率も4割にまで達すると見込まれています。加えて、今まさに新型コロナウイルスの影響により、社会経済に対する大きな不安が広がっています。このような中で、今ある社会をどう維持していくのか、入間市にどのような未来を見ることができるのか。今こそ、市民が一つになって危機意識を共有し、叡智を結集してこの大きな課題に正面から向き合っていかなければならないと感じています。
そこで、今ここに住む市民だけのための入間市ではなく、入間市で育った人や、入間市を訪れてくる人、働く場所として過ごす人、入間市に関わる人すべてにとって魅力あるまちとするべく、「来てよし、住んでよし、働いてよし」のまち・入間を目指し、「入間市RISE UP宣言」をまとめました。ここに盛り込んだ6分野30本の政策宣言と、9本の条例宣言、3つの行動宣言をもとに、市民や現場の皆さまの衆知を広く集めることで、適宜修正やバージョンアップを図りながらこの難局を乗り越えていくことができると確信しております。
歴史や伝統文化を大切にしながら、前例のないことにも果敢に挑戦していく、「安定と挑戦」の市政運営をモットーに、三方良しのまちづくりによって、これまでの繁栄の基盤をベースにさらに飛躍させていくとともに、30年後の未来が見える持続可能な入間市を創り上げていくことをお約束します。是非、子どもたちの未来のために、ともに素晴らしい入間市を創り上げ、引き継いでいきましょう。
令和2年(2020年)10月
杉島 理一郎